無人のお弁当販売店。遠隔接客サービス「RURA」を太秦弁当村に導入
株式会社京はやしの太秦弁当村 桂店(2021年12月20日開店)は、タイムリープ株式会社が開発・運営する遠隔接客サービスRURA(ルーラ)を導入し、半無人で店舗運営を開始する。
駅弁や仕出し料理の製造・販売を専門とする弁当店「穂久彩」を京都で経営する京はやしは、これまでも複数の店舗のブランド商品が購入できる「街の小さなデパ地下」として「太秦弁当村」を開業し、これまでに3店舗を展開。
非接触・非対面で誰でも安心して気軽に利用できる店舗として、新たな試みで「RURAを活用した半無人の販売店」である4店舗目をオープンすることとなった。
今回「半無人店舗」としてオープンする穂久彩 桂店では、開店から15時までの時間はスタッフが店舗に滞在する有人の運営だが、15時以降は店舗にスタッフが滞在しない完全無人運営となる。
■無人運営時間帯の来店の流れ・店内に陳列された商品を自由に見て回り、購入する商品を決定する・セルフレジにて、購入商品を読み取る・自動精算機で決済を行う
■京はやし代表取締役 林氏
『この2年弱の環境の中で、「変化に柔軟であることの重要性」を考えるようになってきました。現在社会に混乱をもたらしている新型コロナウイルスは、もちろんいずれ収まると思います。しかし、コロナ禍で変化した人々の「当たり前」は元には戻らないと思いますし、今後もまた何かの外部要因で「今まで通り」の営業ができなくなることはあるのだ、と実感しました。その時にも柔軟に対応できるような事業のモデルを作ることが重要だ、と考えるようになったのです。「お弁当屋さん」というのは、早朝から仕込んでお弁当を作り、お客様が来たら接客対応をして…とどうしてもある程度の人員が必要になりますが、決して単価が高いわけではありません。これでは多数のお客様が見込める一等地でしか経営は上手くいきませんし、関わる人が多い分、なにかあった時に柔軟な改善を行いづらい側面があります。この構造を変えるために、京はやしでは、センターでお弁当を製造をして各店舗に搬入、店舗では販売のみを行う仕組みをとってきました。そして更に一歩踏み込んで「店舗に人を置かない形を取ることはできないか?」と考え、今回半無人店舗の開業に踏み切りました。人がいない店舗を実現するにあたって、「お客様の無人店や自動精算機に対する抵抗感」をいかに軽減するかというのが課題でした。「コロナ禍によってオンラインのコミュニケーションが身近になってきたのに、接客だけが取り残されるわけがない」とも考えていたので、遠隔から店舗の様子を見つつ声をかけられるRURAを導入することに決めました。今後は半無人店舗の数を増やしていき、RURAを活用して複数の店舗の接客を集約することで、より効率的に店舗拡大していくと共に、京都の小売ビジネス変革の起点を目指していきます。』
「RURA」の詳細:https://timeleap-rura.com/