沿って, Uav-jp 15/12/2022

Vol.01 EOS R5 Cで8K60Pに挑む。タンチョウヅル撮影~ セットアップ編[R5 C SCENES] - PRONEWS : デジタル映像制作Webマガジン

8K60P記録も実現するフルサイズミラーレス登場

筆者の会社、サハエンターテイメントは、展示会のディスプレイや空港や公共施設の大型サイネージ、TVCM向けの映像を手掛ける制作会社である。8K撮影をスタンダードとしており、自然、都市空撮、都市風景の映像を世界に向け提供中だ。カメラは、REDのDSMC2 HELIUM 8K S35やニコンZ 9のほかに、映像業界ではあまり注目されないが、ソニーα1も活用している。

Vol.01 EOS R5 Cで8K60Pに挑む。タンチョウヅル撮影~ セットアップ編[R5 C SCENES] - PRONEWS : デジタル映像制作Webマガジン

そんな筆者が最近気になっていたのが、8K 12bit RAWを60Pで内部記録可能なキヤノンの「EOS R5 C」だ。空を飛ぶ野鳥や疾走る馬を8K60Pで撮影し、30P変換することで美しいスロー映像を実現しており、筆者の作品において8K60Pは必要不可欠の機能と考えている。

既に所有しているRED HELIUMでも8K60Pに対応しているが、一式約10kgの重量とマニュアルフォーカスしか使えなく、正面から向かってくる馬や動く鳥をマニュアルフォーカスで撮るのは至難の技と感じていた。シネマカメラの中でRED HELIUMは十分コンパクトの部類に入るが、ワンマンでの撮影スタイルを鑑みると出来る限り軽く、コンパクトであることが理想である。ニコンZ 9も今後ファームウェアアップデートで8K60P対応とアナウンスされていて期待しているが、まだ具体的な時期について発表されていない。そんなところでの「EOS R5 C」の発表だ。興味を惹かれないわけがない。

また、8K60P内部記録の他に、3つのBase ISOモード機能にも注目している。通常のBase ISOの「自動切り替え」に加え、撮影シーンに応じて低感度と高感度の2つのベースISOをマニュアルで切り替えられるという機能だ。この機能はニコンZ 9、ソニーα1、キヤノンEOS R5、RED Heliumにはなく、EOS R5 Cは高感度でもノイズを抑えた撮影ができるのではないかと期待を寄せている。

気になるEOS R5 Cを、発売に先駆けて試す機会なので、色々なレンズを持って冬の北海道、釧路にタンチョウヅルを8K60Pで撮影する計画を立てた。その前にロケの準備、セットアップをしながら、EOS R5 C特徴や機能をレビューしてみたい。