沿って, Uav-jp
30/11/2022
ノイズを消せ・第1弾「風切音やハンドノイズからの脱出」
ハンドノイズは200Hz程度で切れば消せる
映画やテレビの録音では、このローカットフィルターをハンドリングノイズの軽減に使うことがある。テレビで使われる人の声は、およそ200Hzでカットしてしまうので、撮影現場でもローカットフィルターを200Hz程度に設定している。こうすると、マイクブームを握った時に生じるハンドノイズが綺麗に消えるのだ。ブームを持って走るような場面では、240Hzまで切ることによって、人の動きから生じるノイズの多くを消すことができる。
映画の録音では、あまりローカットフィルターの周波数を上げすぎると色気のない声(低音の響きがない音)になるので、現場でほどほどにしているが、Vシネマのような忙しい現場では、ショットガンマイクを常に240Hzで運用してしまうこともある。
カメラのローカットフィルターは周波数固定なので、上記のような便利な使い方ができないのが非常に残念だ。ローカットフィルターは風切音だけでなく、さまざまな嫌な音を消してくれるので、メーカーにはこの辺りの気配りをして欲しいものだと思う。