Chanmina's first full-length live screening of the video work containing the Nippon Budokan performance
掲載:THE FIRST TIMES
■「皆さんをもっと、より大きいところに連れて行きます。もっと面白いものを見せるので楽しみにしていてください」(ちゃんみな)【画像】ライブビューイングの様子ちゃんみなが、歴代ワンマンライブを振り返る映像作品『THE PRINCESS PROJECT』と、初の日本武道館公演を全編収録した『THE PRINCESS PROJECT -FINAL-』を、3月23日に同時リリース。これを記念して、2月20日、日本全国の映画館で『THE PRINCESS PROJECT -FINAL-』を全編上映するライブビューイングが開催された。【イベントレポート】2月20日、全国各地の映画館で、『「THE PRINCESS PROJECT -FINAL-」ライブビューイング』が行われた。上映されたのは、ちゃんみなが2021年10月15日に開催した初の日本武道館単独ライブを映像化した作品『THE PRINCESS PROJECT -FINAL-』。3月23日のリリースよりひと足早く作品を堪能できるスペシャルなイベントとなった。この日、ちゃんみなは、上映会場となった大阪・なんばパークスシネマと、東京・ユナイテッド・シネマ豊洲で舞台挨拶に出席。東京会場では、約2時間にわたる圧巻&濃密なライブ映像の上映後に登壇となった。舞台挨拶の司会は、お笑いトリオ、グランジの遠山大輔。彼の呼び込みで、ちゃんみながステージに上がると、映画館の巨大なスクリーンと迫力の音質でライブの熱波を浴びたファンから、“感動と興奮を再びありがとう”といった思いが込められた大きな拍手が送られた。彼女と共に登場したダンサーのGENTA YAMGUCHI、BELL、KAITAは、今回の日本武道館ライブを共にした有志であり、ちゃんみなのライブに欠かせない3名だ。大阪会場での舞台挨拶を終えて新幹線で駆けつけたちゃんみなは、「大阪は(ダンサーの)KANくんのせいで新喜劇みたいな空気になっちゃって(笑)」と場内を笑顔にし、空気を和ませたところでトークが始まった。司会の遠山によると、今回の映像作品の編集にはちゃんみなが深く携わったそう。ちゃんみないわく、「6日間、スタジオにこもって監督さんと一緒に編集した」そうで、缶詰め作業のために「映像チームからコタツをいただいた(笑)」という。「編集でこだわった部分は?」という質問には、「意志が伝わるかどうか。この振付がカッコ良いから見せたいっていうのはもちろん、一人ひとりの表情とか、この人がいちばん意志を伝えてくれてると思ったら、その人のカットを入れたりとか」とコメント。「0.1秒の差にまでこだわった」そうだ。トークでは、武道館ライブの演出を、ちゃんみなとGENTA、MiQaelの3人で決めていったこと、基本はお互いの家やドライブ中に相談していたことも明かされた。GENTAによると、最初のテーマ決めは雨の日のドライブで、MiQaelの実家に向かう車中だったそう。日系ブラジル人の血を引くMiQaelの家ではブラジル料理をごちそうになり、ブラジル名物の大きなソーセージを食べながら演出アイデアを練っていたと語ってくれた。初回の『THE PRINCESS PROJECT』のときから出演してきたBELLは、今回の武道館ライブについて、「これまでの全部を思い出して感動。ひと区切りというか、卒業式みたいな感じがしました。気合いと感動と、ちょっと寂しい感じがあって、今までにないライブの感覚だった」と振り返った。『THE PRINCESS PROJECT -In the Screen』に続いて、武道館ライブに参加したKAITAは、「普段は暴れるようなダンスをするんですけど」と前置きしたうえで、ライブの印象深い場面に「Never Grow Up」をセレクト。「本当に名曲だし、感情を込めて踊ったんですけど、記憶がなかったくらい自分でも入り込めた」と回想した。ちゃんみなも映像の編集中に普段とは違うKAITAに気付いたそうで、「“あなたがピーターで私がウェンディを演じた”っていう部分は、唯一、ピーターパンと絡むシーン。私越しにKAITAが写るシーンがあるんですけど、そこは絶対使いたいと思って入れました」と、以心伝心の仲が伝わってくるエピソードを披露してくれた。ダンサーとの思い出トークが続くなか、ちゃんみなが「実は今日、客席にもダンサーがいる」と紹介。武道館ライブに出演していたSHOTAが、通常の手続きでチケットを買って上映会に参加していた。司会の遠山に映像を観た感想を振られたSHOTAは「超サイコーでした!」とコメント。会場から大きな拍手が巻き起こった。続いて話題は、ライブ冒頭で大階段に敷かれたちゃんみなが羽織っていた超長いマントとベッドシーンのトピックへ。長い階段があるスタジオがなかったため、あのマントは駒沢公園の階段に持ち込んで制作したという。ある日、リハーサルが終わった夕方に10人ほどで公園に行って作業していたところ、「ワンカップを持ったおじさんが、『紅白?』って聞いてきた(笑)」というエピソードは、今後、ちゃんみなファンの語り草になるかもしれない。ベッドシーンもベッドがあるスタジオがなかったため、ビジネスホテルのベッドでリハーサルを実施したという。そのときの様子を思い出すだけで、ちゃんみは笑いのツボに入ってしまい、大阪会場でもうまく喋れなかったという。GENTAの説明によると、ベッドを俯瞰した映像を確認したいためMiQaelがベッドに仁王立ちして上からカメラで撮影。その下で、ちゃんみなと相手役のKAZthe FIREが絡み合う様子が、「第三者から見たら相当ヤバイ画(笑)」(GENTA)だったそうだ。その後、トークは今回の映像作品の見どころへ。KAITAが挙げたのは、そのベッドシーン。ちゃんみなが「変な気持ちにならなかった?」とKAITAに振ると「もともと、ちゃんみなとKAZとは10代の頃から友達だったので、KAZとちゃんみながベッドであんなセクシーなことを…って、リハの時点でニヤニヤが止まらなかった」と振り返った。『THE PRINCESS PROJECT 5』で、ちゃんみなの相手役を務めたBELLがそこで「嫉妬した(笑)」と混ぜっ返すと、すぐさまKAITAが「次は僕で(笑)」と立候補して、ちゃんみなを笑わせる。そのBELLは、見どころについて「冒頭にメンズダンサーが出てきてから前半部分はノンストップ。僕らが体力勝負してるところを応援しながら見てほしい」とコメント。GENTAは「近くで見ないとわからない衣装の細やかさが見られると思う」と映像作品の魅力をアピールした。トークが終了時間に近づいた頃、ちゃんみなが今後の活動について語った。1月14日に放送された『報道ステーション』で、ちゃんみなが韓国進出することが報じられたが、そのことについて彼女は「今年は韓国での活動を頑張りたいと思ってる」と切り出し、「でも日本から居なくなるわけじゃなく、リリースの場を広げるだけなので、ご心配なく」と報告。続けて、GENTAらと新しい計画も立てているそうで、「次はちょっと面白い演出も考えているので、韓国に行く前に、そういうものを見せられる機会を作ろうと思ってる」という嬉しい報告もあった。ちゃんみなは、「皆さんをもっと、より大きいところに連れて行きます。もっと面白いものを見せるので楽しみにしていてください。これからもバッチリ付いてきてね。よろしくお願いします」と最後に挨拶。客席が万雷の拍手に包まれて舞台挨拶は終了した。次なる大きな目標に向けて動きだしたちゃんみなの、初めての映像作品となる『THE PRINCESS PROJECT』と『THE PRINCESS PROJECT -FINAL-』は3月23日にリリースされる。『THE PRINCESS PROJECT』は、ちゃんみなが4年間にわたり開催してきたワンマンライブシリーズ。初回は2018年2月のTSUTAYA O-EASTで、2020年のオンラインライブを含め、武道館ライブに至るまで6回行われてきた。ピンク色パッケージの『THE PRINCESS PROJECT』には、その6回の公演から選りすぐられた映像と、締め括りとなった武道館ライブの映像を収録。3枚組延べ95曲という圧倒的なボリュームで、ラップ・歌・ダンスの3拍子が揃ったピンクコンジュ=ちゃんみなの、PRINCESSへの軌跡が辿れる作品となっている。シルバー色パッケージの『THE PRINCESS PROJECT -FINAL-』は、今回先行上映された本人監修による映像を収録。どちらの作品にも、武道館ライブの舞台裏密着映像を含むメイキング動画と、ちゃんみなと出演ダンサーによるオーディオコメンタリーが収められている。ちゃんみなによると、オーディオコメンタリーは「オススメしたくないくらいフザけちゃってる(笑)」とか。素のちゃんみなチームの雰囲気がパックされているようだが、「GENちゃんがあるシーンで良いことを言ってる」そうだから、そこも楽しみにして作品の到着を待ちたい。TEXT BY 猪又 孝PHOTO BY 畑 聡リリース情報2022.03.23 ON SALEDVD&Blu-ray『THE PRINCESS PROJECT』2022.03.23 ON SALEDVD『THE PRINCESS PROJECT -FINAL-』
THE FIRST TIMES編集部