沿って, Uav-jp 07/05/2022

謎のディストピア感。Ocado社の倉庫で食料品を運ぶ何千もの箱型ボット

大人の工場見学のお時間です。

ロンドンにて食料品を取り扱うネットスーパーのOcado社が持つ物流倉庫「The Hive」。ここにある金属製の「3Dグリッド」には食料品がマス目ごとに入れられ、「air traffic」と呼ばれるAI制御システムが1秒間に10回ボットたちとコミュニケーションを取り、商品の出し入れをしています。

ボットの最高速度は14km/hで、並走およびすれ違うボットとの隙間はたった5mm。これらが底面にあるレーザーでグリッドを読み取り、5分あれば50個の商品を拾うことができます。

「The Hive」を取材したユーチューバー

そこでユーチューバーのトム・スコット氏が「The Hive」に潜入し、倉庫の中で働く何千もの箱型ボットたちを取材しました。

謎のディストピア感。Ocado社の倉庫で食料品を運ぶ何千もの箱型ボット

この取材のときには、およそ2,300台のボットが5万8000種の商品を選別していたとのこと。最短距離で商品をすべて拾い、袋詰めもロボットで行います。そして注文から5時間で宅配トラックに積むことが可能なんですって。

地平線の向こうまで続くようなこのグリッドは、いくらでも拡張が可能でロボットが失敗することはないとのこと。生鮮食品はここから高速で配達トラックに運ばれるので、フレッシュなまま顧客に届きます。

注文アプリでもAIが活躍している

2000年に誕生し、さまざまな候補の中から「アボカド」が社名の由来となったOcado。注文する側でもアプリの中ではAIが活躍しており、ユーザーが頻繁に注文するアイテムや、在庫が確保できているアイテムから好みが近いものを提案するといった試みが行われています。

また業界では通常2~3%の食品廃棄が出るところ、Ocadoでは0.4%に抑えられているのだそうな。加えてAIが最低限のビニール袋の枚数にどう袋詰めをしたら効率的なのかも計算し、配達ルートも工事や渋滞などを加味して効率的な道を弾き出します。

AIのおかげで買い物を究極に効率化したOcado。そのうち人間の管理や配達すらAIやロボットが行う日も遠くないかもしれませんね。

Source: YouTube (1, 2, 3), ocado TECHNOLOGY via The Awesomer