沿って, Uav-jp 13/06/2022

Engadget Logo エンガジェット日本版 iFixit、新16インチMacBook Proの完全分解レポート公開。ファンは先代より大型化

おなじみの修理業者iFixitが、新型16インチMacBook Proを分解する動画の完全版を公開しました。先日お伝えした初期のビデオではバッテリー交換しやすい設計が驚かれていましたが、さらに詳しい内部デザインが明らかとされています。

前回の記事でも触れたとおり、新型モデルではバッテリーが接着剤で固定されなくなっているため、筐体を開くのは以前より簡単になっています。バッテリーには接着剤付きのプルタブ(引っ張り出す取っ手)が付けられており、交換しやすくなっているという具合です。

とはいえ、バッテリーの近くにはスピーカーがある上に、2つのメインバッテリーセルのプルタブはトラックパッドを取り外さないと近づけないため、修理は「以前よりはマシ」ということで容易くはないようです。

さらに内部に踏み込むと、冷却ファンは先代モデルよりも大型になっており、筐体が分厚くなったことで強化されたスピーカーシステム用のスペースも確保されています。また99.6Whの内蔵バッテリーは前モデルより少し小さくなっていますが、M1 ProとM1 Maxチップはともに省電力性能が向上しているため、バッテリー駆動時間は大幅に改善されています(16インチの場合、ビデオ再生が前モデルの11時間から21時間に向上)。

また、ディスプレイケーブル(ロジックボードと画面を繋ぐ)も刷新され、画面を開け閉めしたときの長さ的に余裕ができたとのこと。これにより、過去モデルで起こっていた「Flexgate」(ケーブルが摩耗することで画面表示に支障をきたす)問題を防げそうです。

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ほか3つのUSB-CポートやMagSafe充電ポートおよびヘッドフォンジャックはモジュール化(細かい部品をひとまとまりとして交換しやすくする仕組み)され、修理がしやすくなっています。その一方でHDMIポートとSDカードスロットはロジックボードに直接はんだ付けされており、RAMやストレージも(M1チップと同様に)統合されており、ユーザーが交換できない設計です。

iFixit恒例の修理しやすさスコアは、10点中の4点。理由は、ペンタローブネジ(特殊な五角の星形の頭のネジ)が使われていること、トップカバーを取り外すのが難しいこと、指紋センサーやディスプレイなど部品交換によって機能しなくなる箇所があることが挙げられています。

さらにiFixitは、14インチMacBook Proの完全な分解記事も予告しつつ、16インチモデルと非常によく似ていると述べています。そちらの公開も、期待しつつ待ちたいところです。

Source:iFixit(YouTube)

via:MacRumors