Apple Musicで「空間オーディオ」を効率よく探す方法は? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ
Apple Musicで「空間オーディオ」を聴きましたか? Dolby ATMOSのフォーマットに従いエンコードされた楽曲を空間オーディオ対応のiPhoneやイヤホンで再生すると、従来のステレオ再生よりも立体的/奥行きのあある音楽再生を楽しめます。
空間オーディオ対応の楽曲には、従来のステレオ再生用データにDolby ATMOSのデータが追加されています。空間オーディオに対応するiPhone/イヤホンを所有していれば、設定次第でどちらの方式でも聴くことができるので、音楽の楽しみかたが広がります。
空間オーディオ対応にあたり、楽曲や声の聞こえる方向が調整されているため、聞き慣れた曲が新鮮に感じられるという利点もあります。たとえば、クリスタル族という言葉に反応する世代にはお馴染み、グローバー・ワシントンJr.の「Just the two of us」という曲の後半はスティールパンの演奏が続きますが、ステレオ再生ではセンター定位のままのところ、空間オーディオでは左後方から右後方へと定位が変化します。曲全体の音場も立体的で、新しい発見があります。
しかし、iOS 14の現在、ミュージックアプリでは空間オーディオ対応を条件に検索することができません。再生した楽曲が偶然空間オーディオ対応だったときをのぞけば、Apple Musicのおすすめ情報に頼ることになります。前述した曲も、「空間オーディオの世界」というプレイリストに収録されていなければ発見できなかったことでしょう。
それに、ある曲が空間オーディオだったから同じアルバム全体が空間オーディオ対応かというと、そうではありません。新譜や名盤といわれるアルバムなど例外はあるものの、旧譜の場合アルバム1曲のみ、コンピレーションアルバムに収録された曲のみ空間オーディオ対応ということもあります。
現在、もっとも効率のいい空間オーディオ対応曲探索術は、ミュージックアプリの「検索」タブにある空間オーディオカテゴリからプレイリストや新着情報をチェックすることです。今後対応曲が増え、検索機能が強化されることに期待しましょう。