沿って, Uav-jp 22/06/2022

テレワーク開始から1年以上。自宅オフィス環境のお悩み相談室 - ITをもっと身近に。ソフトバンクニュース

2020年春以降、新型コロナウイルス感染予防のために、多くの企業がテレワークの導入を始めました。自宅で仕事をするのにすっかり慣れたという人がいる一方で、テレワーク開始から1年以上たつ今でも、「自宅では仕事がはかどらない」「仕事環境にしっくりきていない」といった声を耳にします。

そこで、テレワークでよくあるお悩みを、人間工学の専門家である伊藤勝弘さんに相談してみました。人間工学は、人間の体の特性を考えて、働きやすい職場・生活しやすい環境を実現することや、安全で使いやすい道具・機械などをつくることに役立てる、実践的な科学技術です。自宅でより健康的に、快適に働くためにはどうすればいいのか。すぐに取り入れられる、実践的なアドバイスをいただきました!

人間工学専門家/整体師伊藤 勝弘(いとう・かつひろ)さん

オフィス家具メーカーに入社し、商品企画、マーケティングなどに携わった後、「疲労軽減」「使いやすさ」「安全性」「生産性向上」をコンセプトに、人間工学の視点からオフィスや在宅でのワークスタイル、商品開発、健康管理に関するアドバイスを行う。人間工学に基づく最適なワークスタイルや身体に負担をかけない商品のデザイン監修、「人間工学に基づくテレワーク環境提案」などのテーマで情報発信。企業向けセミナーなどの実績多数。日本人間工学会 認定人間工学専門家。日本人間工学会 ワーク・アーゴノミクス研究部会メンバー。

テレワーク開始から1年以上。自宅オフィス環境のお悩み相談室 - ITをもっと身近に。ソフトバンクニュース

2020年から続く、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、多くの人の働き方や暮らし方が変わりました。なかでも、日本で急速に広がったのは「テレワーク」です。オフィスに出社せず、自宅を仕事場にするスタイルは、まったく珍しいものではなくなりました。

これにより、感染予防だけでなく、通勤にかける時間を節約できたり、満員電車のストレスからも解放されたりと、さまざまなメリットを感じている人もいるでしょう。その一方で、テレワークにいまだに慣れない、しっくりこない、という人もいます。

「自宅とオフィスでは大きく環境が異なります。例えば、長時間の作業に適した机や椅子などを持っていないので、首や肩・腰などを痛めてしまったという人は多いですね。あるいは、一日中パソコンを見て仕事をして、休憩時間にはスマホやテレビを見て…と、目を酷使してしまっている人。あとは、仕事とプライベートが分けにくく、気持ちの切り替えができないことに悩んでいる人もいます」

なんだか働きづらい……。自宅オフィスの一例

長時間、同じ姿勢で作業を続けると、首や肩、腰など体のさまざまな部位に負担がかかってしまいます。改善のためには、まず正しい姿勢を取りやすい環境をつくること。さらに、体の各所にかかる負担をうまく分散させる、サポートアイテムも活用しましょう。

テレワークになって、前よりも目が疲れるなと感じるなら、部屋の明るさが適切に調整されていない可能性があります。部屋の照明はもちろん、窓との位置関係やモニターの輝度調整なども関係してきます。

自宅に書斎などがあればいいですが、仕事をする場所とプライベートな空間を分けられない場合は、気が散ってしまい、仕事モードがなかなかオンにならないという人もいるでしょう。自分が集中するためにはどのような環境が必要なのか。視覚や聴覚などさまざまな面からアプローチしてみましょう。

続いて、実際にテレワークに取り組んでいる人が抱えているお悩みに対して、伊藤さんからアドバイスをいただきます。