沿って, Uav-jp 17/01/2023

「自転車の痴漢男」を追え!防犯カメラで容疑者特定 “スゴ腕捜査員”に密着 保存期間との『スピード勝負』

 防犯カメラなどの映像がきっかけで、容疑者の検挙に至った事件は、2016年では約1万3000件でしたが、2020年には倍以上の約2万8000件へと急増しています。各所の防犯カメラの映像をつなぎ合わせ、容疑者を特定する「防犯カメラ捜査」のプロの捜査員に密着すると、足で稼ぐ“地道な捜査”で事件を解決へと導いていることがわかりました。【画像20枚で見る】「自転車の痴漢男」を追え!防犯カメラの画像をつなぎ合わせて容疑者を特定

■これまで50以上の事件で容疑者を特定…“防カメ捜査”のスゴ腕捜査員

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 今や事件の解決には欠かせない「防犯カメラ捜査」を専門に行う部隊。愛知県警の「情報分析捜査課」は、2014年に誕生しました。

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 川村泰一警部補(41)は、これまでに殺人や強盗など50以上の事件で、“防カメ捜査”から容疑者を特定してきたスゴ腕捜査員です。今回、担当したのは「自転車の痴漢男」の捜査です。

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川村警部補:「被害者の女性が帰宅する途中に、後ろから自転車乗りの男にお尻を触られたっていう事案」

「自転車の痴漢男」を追え!防犯カメラで容疑者特定 “スゴ腕捜査員”に密着 保存期間との『スピード勝負』

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 2021年6月の明け方、名古屋市東区の路上で起きた女性を狙った“卑劣な痴漢”事件です。女性の目撃情報から容疑者の男の特徴は、「水色の上着に半ズボン」、「帽子を着用」、「自転車に乗車」。男は犯行後に大通りをすぐ左に曲がり、北へ逃走したということだけでした。

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 ここから川村警部補は、この男の逃走経路の割り出し、容疑者特定に動き出します。

■「防カメ捜査は犯人特定への一番の近道」…映像をつなぐ“リレー捜査”で容疑者を追う

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 川村警部補がまず目を付けたのは、町内会が取り付けている防犯カメラ、通称「町カメ」。主に交差点や道路を映していることが多く、今回の現場近くに設置されたカメラを確認すると、そこには自転車に乗る男が映っていました。

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川村警部補:「これが犯行直後の映像ですね。バッチリだ」 そこには、犯行時刻から1分後、水色の上着に自転車に乗った容疑者とみられる男の姿がありました。男が北に向かった後、すぐ左に曲がったことが判明。さらにその先の防犯カメラで、西向きに逃走を続けたことも分かりました。

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 こうした捜査手法は、逃走した容疑者を各地点の防犯カメラの映像をつなぎ合わせて追跡することから、「リレー捜査」と呼ばれています。 今年8月、東京メトロ白金高輪駅で男性が硫酸をかけられた事件。発生から86時間、1600キロ離れた沖縄県で容疑者の男をスピード逮捕に至った決め手は、このリレー捜査でした。 警察庁によりますと、防犯カメラなどの映像がきっかけで検挙に至ったのは、2016年では1万3000件ほどでしたが、2020年は倍以上の2万8000件余りに急増しています。