沿って, Uav-jp 29/04/2022

空飛ぶクルマと商業ドローン~近未来の「空の道」最前線を探る~ 顔認証でつながる未来の社会、5Gで変わる産業を体感! 「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2019」展示レポート 数年後には「空飛ぶクルマ」が行き交う時代がやって来る? ~移動や物流に大変革をもたらす空飛ぶクルマの現在地とは~ ウーバー・サミットにみる空飛ぶクルマの最新動向

まずはMaaSとエンターテインメントの両輪でビジネスを開発

久保氏: まず、「空飛ぶクルマ」から話を始めたいと思います。現在、エンジニアの有志団体CARTIVATORが母体となって誕生したSkyDriveが、日本発「空飛ぶクルマ」の研究開発や社会実装に向けた取り組みを進められています。福澤さん、まずはSkyDriveのビジネスモデルについてお聞かせください。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)久保 大輔氏垂直離着陸(VTOL)技術の研究開発におけるスケール模型の飛行実験のため無人航空機研究に従事して以来、無人航空機を専門とする

空飛ぶクルマと商業ドローン~近未来の「空の道」最前線を探る~ 顔認証でつながる未来の社会、5Gで変わる産業を体感!
「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2019」展示レポート 数年後には「空飛ぶクルマ」が行き交う時代がやって来る?
~移動や物流に大変革をもたらす空飛ぶクルマの現在地とは~ ウーバー・サミットにみる空飛ぶクルマの最新動向

福澤氏: 現在、空飛ぶクルマの研究開発に取り組んでいる企業には、ボーイングなどの大手企業と、我々やEHang(イーハン)、Volocopterのように比較的コンパクトかつ100%EVでの開発を目指す企業の2タイプがあります。前者が法整備を待って事業を本格化させようとしているのに対して、我々はその機動力を活かし、いち早く社会実装することを目指しています。

有志団体CARTIVATOR共同代表株式会社SkyDrive代表取締役福澤 知浩氏日本発「空飛ぶクルマ」の開発に従事。トヨタ自動車や中小製造業向け経営コンサルティングで培った経験を活かし、2018年にSkyDriveを設立した

 今、考えているビジネスケースの1つは、2点間の短距離輸送サービスです。日本国内では大阪など2カ所、海外でも複数の離発着場と航路をディスカッションしており、海辺や川の上、湖上など、比較的安全な場所での短距離輸送サービスからスタートできたらと思っています。それと並行して、想定するビジネスモデルや運航経路から要求仕様を落とし込み、次の試作機に反映すべく進めているところです。

 近々、有人飛行を開始する予定ですが、しばらくは運航を制限し、飛行高度も数mに抑えながら実験を繰り返すことになるかと思います。この有人飛行を通じて実証と経験を積み、ユースケースを取り込みながらビジネスモデルを精錬させていきたいと考えています。

 日本で離発着場や運航経路を確保するためには、ローカルの民間企業との連携が欠かせません。そこで、複数の民間事業者様と協力しながら、有人飛行事業に向けて、具体的な検討を進めています。