「カップルカウンセリング」の上手な活用法を専門家が解説(コスモポリタン)
どんなに幸せに見えても、カップル間の問題は常に付き物。そんなときに解決の糸口となりえるのが、海外のドラマなどでもよく目にする「カップルカウンセリング」。【写真】離婚の原因から学ぶ、結婚へのアドバイスそこで、思春期・カップル・家族専門のカウンセラーのよしおか ゆうみ先生に「カップルカウンセリング」の効果的な活用方法を取材。どのような状態のときに行くべきなのか、相手が一緒に行ってくれるようにするためにはどうすべきかなど、日本ではあまり知られていない「カップルカウンセリング」について聞いてみました。監修:思春期・カップル・家族専門カウンセラー よしおか ゆうみ先生思春期相談員・カップル家族心理カウンセラー・教育研修講師 家庭教育学級講師として、これまで2万組以上の親子・カップル、様々な家族と関わる。一般社団法人結婚カウンセリング協会 プリマリタルカウンセラー、一般社団法人アジアジュニアゴルフ協会 メンタルスクール主宰・サポーター。
カップルカウンセリングとは?
よしおか先生によると、カップルカウンセリングとは、二人で閉ざしてしまった“思い込みの世界”を抜けるために行うものなんだとか。「お付き合いや一緒に生活をしていると、最初はそれぞれが『私たちって似てる』『一心同体!』のように感じ、楽しい時間を過ごします。けれど人には自分のプライベートゾーンがあるので、関係が深まるにつれてプライベートゾーンの境界線が薄れてくると、『なんか違う』とか『これ以上はやめてほしい』など些細なトラブルが起きるようになってくるんです」「そうすると、心理的な葛藤が積み重なるようになります。カップルカウンセリングは、そんな問題やモヤモヤが起こったときに、二人だけの間に留めず『少し風穴を開けてみようよ』と手助けするものになります」
カウンセリングを受けるのに効果的なタイミング
筆者のRosieも、実際にカップルカウンセリングを受けた一人。きっかけは、数年前のある出来事で現在お付き合いしている彼を傷つけてしまったことからでした。彼はそのとき許してくれたものの、最近になって当時の嫌な気持ちがフラッシュバックしてしまったそう。色んな方法で彼への想いを伝えましたが、私の力では心を開くことはできませんでした。けれどお互いに「将来的には人生を共にするパートナーになりたい」という気持ちがあったので、カップルカウンセリングを受けに行くことに。でもたった1回では二人の問題を解決できず、今後かかる費用を考えると彼が断念してしまい、今でも私たちの関係は修復されないまま…。他に手段がなくなった段階で、カップルカウンセリングを受けた私と彼ですが、実際のところ、もっと早く行くべきだったのでしょうか?よしおか先生によると、二人の問題が積み上がり、もうどうしようもない状態で相談に来る方々がほとんどとのこと。けれど本当は、些細なことでも心に引っ掛かりがあったり、「いつも同じことでモヤモヤしてるな」という時点でカウンセリングを受けるといいんだとか。
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