沿って, Uav-jp 30/07/2022

【鳥居一豊の「良作×良品」】ソニー、“肩のせ”で驚きの臨場感!「SRS-NS7」で「ゴジラvsコング」 - AV Watch

何回か続けてきたDolby Atmos機器のシリーズもここで一段落。最先端のホームシアターシステムやサウンドバーなどを取り上げてきたが、今回取り上げるのはネックバンドスピーカー。首にひっかけるようにして装着するタイプのスピーカーシステムだ。

ネックバンドスピーカーは、ソニーが「SRS-WS1」で先鞭を付け、テレビなどで紹介されて人気に火が付き、一時は品薄になるほどになった新カテゴリーだ。ソニーも軽量・コンパクトでテレワーク向きな「SRS-NB10」を発売するなどラインナップを強化しているし、ソニー以外の他社からもネックバンドタイプのスピーカーがいくつか発売された。

ネックバンドスピーカーの良いところは、ヘッドフォンやイヤフォンのように耳を塞がないこと。長時間使っていても耳が痛くなるようなことはないし、使用中に家族から声をかけられたり、来客や宅配便の配達があってもすぐに対応できる。もちろん、耳のすぐ近くにスピーカーがあるので、絶対的な大音量を必要としないし、周囲への迷惑も少ない。ワイヤレスタイプならば装着したまま、自由に室内を歩き回れるのでこれまた快適。と、日常的に使う個人用のスピーカーとしてはかなり使いやすいものだ。

現在は人気も一段落しているようで、絶対的な高音質を求めるならば、高級機まで幅広く製品が揃っていて、音質の好みでも選べるヘッドフォンやイヤフォンをチョイスする人もいるし、ステレオ装置なりサラウンド装置なりの従来のスピーカーシステムを選ぶ人もいる。パーソナル用の使い方で快適性を重視する人が選ぶアイテムとして定着したと言える。

【鳥居一豊の「良作×良品」】ソニー、“肩のせ”で驚きの臨場感!「SRS-NS7」で「ゴジラvsコング」 - AV Watch

そこにソニーが投入した最新モデルが「SRS-NS7」(実売約3万3,000円)。その最大の特徴はソニーの薄型テレビの高級モデル「BRAVIA XR」シリーズと組み合わせることで、Dolby Atmosの立体音響が楽しめること。しかも、個人の聴感特性を解析・最適化してよりリアルな臨場感を得られる「360 Spatial Sound Personalizer」も備えている。快適に使えるネックバンドスピーカーで、本格的な立体音響までも楽しめるというわけだ。

【お詫びと訂正】記事初出時、“「BRAVIA XR」シリーズと組み合わせることで、Dolby Atmosや360 Reality Audioの立体音響が楽しめる”と記載しておりましたが“Dolby Atmosの立体音響が楽しめる”の誤りでした。お詫びして訂正します。(12月3日)

実売3万円ほどの価格でDolby Atmosというと、サウンドバータイプのスピーカーのAtmos対応モデルよりも安価だし、なかなか魅力的。ただし、Dolby Atmosの立体音響は前述の通り、今春モデルが初登場となるBRAVIA XRシリーズとの組み合わせでしか実現できない。その理由を簡単に言えば、BRAVIA XRシリーズの高性能なシステムLSIの処理能力を使ってサラウンド処理などを行なっていることが大きな理由。

ネックバンドスピーカー単体でこれを実現しようとすれば、高性能なシステムLSIを備えたコントロールボックスのようなものが必要になり、そこにはHDMI入出力なども備えることになる。そうなれば、価格は5~10万円近いものになるだろう。この価格帯になると、それならサウンドバーの方がいいと考える人もいるだろうし、手軽なネックバンドスピーカーとしてはハードルの高い高級機になってしまう。そこをBRAVIA XRシリーズとの組み合わせとしてリーズナブルな価格を実現したわけだ。BRAVIA XRシリーズのユーザーにはうれしいアイテムの登場だ。

BRAVIA XR「XRJ-55A80J」