沿って, Uav-jp 25/04/2022

ソニーのPS5用ヘッドセット「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」は、ゲームの必須アイテムとは言えない:製品レヴュー

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PHOTOGRAPH BY SONY

世の親たちが家族のために真新しい「プレイステーション 5(PS5)」を買う際には、純正品の周辺機器を合わせて購入することが多いだろう(もちろん品薄のPS5を首尾よく入手できればの話だが)。ソニーの新しいヘッドフォン「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」も買い物リストに載っているかもしれない。PS5のユーザーはこのヘッドフォンを使うことが当たり前になっているようだが、ここでは視野を広げてみることをおすすめしたい。ソニー製のヘッドフォンに固執する必要はないのだ。「プレイステーション 5」の新しいゲーム体験には、新しいコントローラーが大いに寄与していた99ドル(日本ではソニーストアで10,978円)という価格を考えれば、PULSE 3Dはかなり優れた製品だ。しかし、このヘッドフォンでなくてもPS5の新しい3Dオーディオ技術を最大限に楽しむことは可能である。節約を心がけよう。仕様さえ合えば、手近にあるヘッドフォンでこと足りるはずだ。

ソニーのPS5用ヘッドセット「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」は、ゲームの必須アイテムとは言えない:製品レヴュー

「Tempest 3D」はソニー製でなくても楽しめる

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PULSE 3Dはプレイステーションのほか、PCやアップルのMacシリーズと接続するためのワイヤレスアダプターが付属している。3.5mmヘッドフォンケーブルも同梱されているので、オーディオジャック付きのあらゆる端末に接続可能だ。とはいえ、基本的にほかの大半のヘッドフォンでもステレオ音声は楽しめる。また、PULSE 3Dの魅力はソニー独自の「Tempest 3Dオーディオ技術」を体験できることだが、この機能はヘッドセットをPS5に接続した場合にしか使えない。Tempest 3Dは、ゲーム内の特定のオブジェクトに割り当てられたサウンドが、それぞれの相対的な位置関係によって変化して聞こえるという新しいシステムだ。これによりプレイヤーは、ゲームの世界により深く没入する感覚を楽しめる。見事な点は、そのすべてがソフトウェアだけで実現されている点だろう。その仕組みについてはかなり複雑な説明を要するが、ありがたいことにTempest 3Dはほとんどのステレオヘッドセットに対応している。サラウンド音響効果のないヘッドフォンでも、インターネットに接続されているか否かを問わず、オーディオを聴きながら3D空間を移動する感覚を楽しめるのだ。この点が、PULSE 3Dの位置づけを中途半端なものにしている。意味ありげな製品名をつけられているものの、実はこのソニー製ヘッドセットでなくてもTempest 3Dシステムの素晴らしさを楽しめてしまうのだ。しかも、有線でもワイヤレスでも大半のヘッドセットが使えてしまう。つまり、ソニーの製品はハードウェアそのものの価値で勝負しなければならないということになる。手ごろな価格のわりに、PULSE 3Dは迫力ある低音を響かせ、ここぞという場面で歯切れよい緻密なサウンドを伝えてくれる。PS5に接続した状態ではイコライザーを「標準」「ベースブースト」「シューター」の3種類から選んで調節可能だ。好みに合わせて音質を微調整でき、あとで気が変わっても同じ手順で設定を変えられる便利な機能である。ところが、かなり残念なことに、PULSE 3Dには伸縮可能なマイクが付いていない。それゆえ周囲の雑音のなかからユーザーの声を拾うことが苦手だ。騒がしい場所でプレイする機会が多いなら、ほかの製品を検討するべきだろう。

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最終更新:WIRED.jp