沿って, Uav-jp 17/08/2022

lifehacker lifehacker LifeHacker LifeHacker iPhoneをフィルムカメラにするアプリ「EE35」を使ってみた(作例付き)

スマホ1台でなんでもできるようになった今。

そんな時代だからこそ、かえってアナログアイテムに魅力を感じているという人もいるのではないでしょうか?

「EE35 フィルムカメラ」は、1960年代頃のアナログカメラを疑似体験できるiPhoneアプリ。

アナログテイストの写真が撮れるアプリは多数ありますが、このアプリは単に画質が加工されるだけではなく、「フィルムカメラの使用感」をリアルに再現している点が特長です。

「フィルム巻き上げ」などの動作を再現

アプリを立ち上げると、まずフィルムの選択画面が表示されます。選べるのはカラーと白黒で、どちらも12枚撮りです。

フィルムを選ぶとカメラの裏蓋を開いた画面になるので、フィルムの端をスライドさせて引っ張り、反対側の端の歯車に引っかけてセットします。

続いて、カメラの背面部分を再現した画面が現れますが、ここですぐにシャッターボタンを押しても写真を撮ることはできません。

これは“古いアナログカメラ”なので、右上のレバーを引いて「フィルムを巻き上げる」という動作が必要になります。

なお、このフィルムの巻き上げは、写真を1枚撮る度にやらなくてはなりません。忘れているとシャッターチャンスを逃してしまう可能性があるので要注意です。

フラッシュやタイマー撮影もフィルムライクに

そのほかの機能にも、アナログカメラの仕様がしっかり再現されています。

たとえば、画面上部にある小さな長方形はフラッシュのスイッチです。ここをタップするとフラッシュを有効にできますが、いつものスマホカメラのように押せば即座にONになるわけではありません。

スイッチを入れると「ウィーン」という小さな作動音がして、数秒待つと横の赤いランプが光り、ようやくフラッシュが使えるようになります。

また、タイマー撮影をしたいときは、左側の小さなレバーを回してからシャッターを押します。

すると、ジーッという音とともにレバーが回り始め、約7秒後、レバーが元の位置に戻ったタイミングで写真が撮影されます。

シャッター音やフラッシュ起動時の作動音、タイマーのレバーが回る音なども非常にリアルなので、古いアナログカメラを触ったことのある人なら、「そうそう、こんな感じだった!」とテンションが上がるはずです。

そしてこのカメラは、原則としてフィルムを1本取り切るまでは撮影した写真を見ることができません。

12枚の写真を撮りきると、フィルム巻き戻しのアニメーションが表示された後、スマホのカメラロールに撮影した写真が保存されます。

ちなみに、どうしてもフィルム1本を撮りきる前に写真を見たいという場合は、カメラ画面の左上をタップして「途中巻き戻し」をすることで、そのフィルムでの撮影を終了してカメラロールに写真を書き出すこともできます。

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幻想的な多重露光写真も撮れる!

撮影した写真は、アナログカメラの画質や色味が再現されたレトロな雰囲気です。

また、カメラロールには、撮影した写真のサムネイルを並べたネガフィルム風の画像も保存されます。

本物のネガフィルムであれば画像が反転しますが、このアプリでは見やすさを優先して反転なしの画像になっているとのこと。

白黒フィルムでも撮影してみました。いつも見ている街の風景も、白黒になると印象が変わります。

ちなみに日付表示は、西暦と元号を切り替えることが可能。

少々見づらいですが、上の写真では令和のRで始まる日付が写真に刻まれています。レトロな写真に最新の元号、なんだか不思議な感じですね。

また、撮影時にファインダーの横にあるレバーを引いてから撮影することで、フィルムを巻き上げずに写真を撮る「多重露光」も可能。

これは複数の画像を重ねて撮影する手法で、幻想的な写真を撮ることができます。渋谷の新旧シンボル、スクランブルスクエアと109を重ねてみました。

なお、アプリの設定画面では、次に操作するボタンやレバーを指示してくれる操作ガイドを有効にしたり、使い切りカメラのようにピントが固定されるモードに切り替えたりといったことも可能。

また、1枚撮るたびにレバーを引いてフィルムを巻くのが面倒な人は、「自動巻き上げ」をオンにすることもできます。

身近な風景を撮るだけでも楽しめるアプリ

実際に使ってみると、フィルムを1本撮りきるまで写真を見られないため、シャッター1枚1枚に緊張感があります。でも、デジカメ以前の時代はこれが普通だったな…と、今のカメラの手軽さ・便利さを再認識しました。

実は今回、駅で白黒フィルムのテスト撮影をしているときに、12枚を撮り切った瞬間に、いかにも白黒写真で映えそうな電気機関車が目の前を通過する、ということがありました。

「フィルム切れでシャッターチャンスを逃す」という体験を久々にした気がします。

フィルムカメラを使ったことのある世代にはそんな不便さが懐かしく、デジカメや携帯カメラしか知らない世代にとっては新鮮な体験ができるのではないでしょうか。

250円の有料アプリですが、細部まで作り込まれており、お金を出して買うのもアリなクオリティの高さだと感じました。

遠出をせずに静かに過ごすことになりそうな今年の年末年始。

あえて不便さを楽しみながら、身近な場所を撮影してみてはいかがでしょうか? 家の中や近所の見慣れた風景も、いつもと違った印象になるはずです。

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Image: EE35 フィルムカメラ/App store

Source: EE35 フィルムカメラ/App store