Windows10で日本語入力の切り替えストレスが減る設定方法
ライフハッカー[日本版]2021年7月9日掲載の記事より転載
筆者が知らない間に、Windows 10の入力環境は生まれ変わっていました。
少々大げさな書き出しですが、「アプリを導入して、キーの割り当てを変更する」なんてことが面倒くさいという人にこそ試してみて欲しいカスタマイズ設定が、実は2020年5月のOSアップデートから導入されていたようなんです。
設定を適用すれば日本語入力の切り替え時にストレスを感じなくなるTIPSなので、ぜひ試してみて欲しいところ。以下に解説します。
ところでスペースバーの左右にある「無変換」キーと「変換」キー、使っていますか?
結論を先に言うと、「無変換」キーと「変換」キーを日本語入力のオフ、オンに割り当てようというのが、今回ご紹介するTIPSです。アプリを導入したりしなくても、Windowsのオプション設定で出来るようになっているんですね。
したがって、この2つのキーを現状で多用しているという人の場合には、設定変更によるメリットとデメリットを天秤に掛ける必要があります。
一方、ほぼ使ってないという人にとっては、メリットこそあれどデメリットはないに等しいですから、とりあえず騙されたと思って、すぐに設定変更してみましょう。
「無変換」キーと「変換」キーで日本語入力を切り替える
言うまでもなく、Windowsで日本語入力を切り替えるときは、キーボードの左上に位置している「半角/全角」キーを使いますよね。
ところがこのキー操作には、2つほど問題点があります。
・ホームポジションからキーが遠い
・1個のキーで日本語入力をオンオフするので、オンオフの状態を画面で確認する必要がある
まず、キーがホームポジションから遠いという点は、押しにくいのはもちろん、すぐ下にある「Tab」キーを誤って押してしまうという問題も引き起こしがちですね。
実際のホームポジションは人差し指が「F」と「J」の位置なので、上の画像の手のイラストは少し正確さに欠けますが、それでも「半角/全角」キーが不親切な位置にあるということは、重ねて説明するまでもないでしょう。
この点、「無変換」キーと「変換」キーを使うようにすれば、ホームポジションのまま日本語入力を切り替えできるようになります。
画面でオンオフを確認しなくていい
日本語入力のオンオフは各アプリと紐付いているので、アプリを切り替えて入力し始めたものの、日本語入力がオフになっていて、途中まで打ちかけたアルファベット文字を消すことに...なんてことは日常茶飯事ですよね。
この問題も、オンオフを別々のキーに割り当てることで解決できます。
各アプリの日本語入力がオンオフどちらになっていても、「無変換」キーを押せばオフ、「変換」キーを押せばオンになるので、画面でオンオフを確認する必要がないんですね。
要するに、日本語を入力したいときは「変換」キーを、直接入力したいときは「無変換」キーを押してからタイプし始めるというクセを付けるだけでいいのです。
ちなみに筆者には、日本語で入力する内容を考えているとき、まだ打ち始めてないのに「変換」キーをコツコツと2連打してしまうというクセがあります。
意識的にクセを付けようとしなくても、この設定で使っていれば、ほとんどの人は勝手にこのようなクセが身につくでしょう。
実はこれ、かつて私がMacユーザーだったときに付いたクセで、Windowsに戻ってからもGoogle日本語入力でキー割り当てを変更して、今でも愛用しているというわけなんです。
Microsoftが、このオプション機能をWindowsに搭載することにしたのは、MacからWindowsに乗り換えた人、あるいは両方を併用している人に配慮したためでしょう。
しかしMacを使うことがないとしても、この便利なオプションをスルーしてしまうのはあまりにも惜しい。
「半角/全角」キーによるオンオフ切り替えが出来なくなるわけじゃないので、従来のクセを無理やり矯正する必要もありませんしね。
設定方法
タスクバー上にあるMicrosoft IMEの入力モード表示(「A」とか「あ」とかに表示が切り替わる部分)の上で、右クリックして、「設定」へ。
設定画面で、「キーとタッチのカスタマイズ」をクリックすれば、以下の画面が表示されます。
「キーの割り当て」項目の「各キーに好みの機能を割り当てる」をオンにして、「無変換キー」と「変換キー」を、それぞれ日本語入力オフ、オンに設定すれば設定完了です。
キーマップ変更アプリを導入したり、レジストリを改変したりする必要がありませんから、気兼ねなく使えますよね。
文章内の数字を半角と全角で使い分ける必要があるとき、エクセルで数字入力と日本語入力をひんぱんに切り替えるときなどに、特に重宝すると思います。
慣れれば、本当に快適になりますよ。ぜひ試してみてくださいね。
Source: Wikipedia