沿って, Uav-jp 06/08/2022

グーグル創業者が狙う次のテクノロジー、17兆円に拡大するエアタクシー市場(AMP[アンプ]) - Yahoo!ニュース

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グーグル創業者が資金を投じる次世代モビリティ

グーグル創業者が狙う次のテクノロジー、17兆円に拡大するエアタクシー市場

グーグル創業者が狙う次のテクノロジー、17兆円に拡大するエアタクシー市場(AMP[アンプ]) - Yahoo!ニュース

空飛ぶ自動車やドローンなど、国内外で次世代航空モビリティの開発が加速している。米国ではこのほど、グーグルの共同創業者ラリー・ペイジ氏が支援する企業と合弁で次世代航空モビリティを開発するスタートアップWisk Aeroが、ボーイング社から4億5000万ドル(約517億円)の大型調達を実施したとして話題となっている。Wisk Aeroは、2019年にペイジ氏が支援するエアタクシー企業Kitty Hawkと米ボーイング社の合弁事業として立ち上がったスタートアップだ。シリコンバレーとニュージーランドに拠点を構える同社。現在の社員数は350名ほどだが、今回調達した資金により新たな人材を雇用し、開発・製造プロセスを加速、5年以内の商業化を目指す。世界20市場に展開し、年間1400万回のフライト実施を目標としている。Wisk Aeroが開発しているのは、電動垂直離着陸機(eVTOL)に分類される乗り物。文字通り、ヘリコプターのようなフライトが可能な電気駆動の乗り物で、都市内の短期距離移動向けに開発されている。eVTOL自体は珍しいものではなく、すでにJoby、Archer Aviation、Liliumなど複数のスタートアップが参入し、開発競争は激化の様相だ。

Wisk Aeroウェブサイト

Wisk Aeroは、パイロットなしのエアタクシー開発で差別化を図っている。このほか現時点で明らかにされているWisk Aeroの最新モデルのスペックは以下のようになっている。まず、全長は21フィート(約6.4メートル)、全幅は36フィート(約10メートル)。飛行高度は1500~5000フィート(約457~1524メートル)で、約40キロメートルの移動が想定されている。飛行速度は時速160キロほど。Wisk Aeroが注目する市場としては、米国に加えアジア太平洋も含まれる。拠点を構えているという事実から、ニュージーランドやオーストラリアが戦略的に重要な位置づけであることが見てとれる。そのニュージーランド拠点ではこのほど、ニュージーランド空軍のグループキャプテンを務めていたキャサリン・マクゴワン氏が、同社アジア太平洋部門の責任者に就任。ニュージーランド政府内でもシニアの役職に就いていたというマクゴワン氏、政府とのパイプ役となり、政府の法規制議論促進に寄与することが予想される。eVTOLの開発では、競合含めすでに実物大モデルの試験飛行が何度も実施されており、技術的な課題は着実にクリアしているように思われる。一方、エアタクシーの商業化には、技術的課題のほかに、法規制の課題をクリアする必要がある。この点について、専門家の間では、米国では少なくとも5年は要するだろうとの見方が優勢だ。各スタートアップは当局が定める厳しい安全基準を満たす必要がある。ニュージーランドでは、もしかすると米国より早くWisk Aeroの商業化が実現する可能性がある。同社は2020年2月、乗客を乗せた試験飛行を実施する覚書をニュージーランド政府と締結しているのだ。この覚書には、ニュージーランド航空当局による承認を獲得次第、同国南東の都市クライストチャーチで試験飛行を実施する旨が盛り込まれている。

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