沿って, Uav-jp 24/10/2022

宇宙船は全長9メートル 翼を持ち飛行機のような形

大分空港が着陸拠点として検討される宇宙船「ドリーム・チェイサー」は、全長およそ9メートルで翼を持ち飛行機のような形をしています。ロケットの先端に装着されて打ち上げられ、宇宙空間に入ったのちに切り離されて宇宙ステーションに連結し、食料や水、実験に使う物資などを届け、実験の成果物を地球に持ち帰ります。地球に戻る際は大気圏に入ったのち、エンジンなどを用いずに気流に乗って滑空し、着陸地点を目指します。開発を行うシエラ・スペース社では、アジアの企業が宇宙ステーションで薬の開発などの実験を行った際、実験結果を素早く得られるよう、アジアに拠点を設けたいということです。大分空港を選んだ理由としては3000メートルの滑走路を備えていること、空港の周辺が海に囲まれていて機体が安全に空港に着陸できると見込まれることなどをあげています。また、シエラ社は大分空港に加え、イギリスのコーンウォールの空港も着陸拠点として活用するための検討を始めています。2つの空港はいずれもアメリカのヴァージン・オービット社が、人工衛星の打ち上げ拠点、“宇宙港”としての準備を進めていることも、拠点として検討するひとつの理由となっています。また、今回着陸が検討される宇宙船は、アメリカからの来年の打ち上げに向けて無人機の製造が進められていますが、並行して有人機の開発も進めているということです。4年後の2026年にも人を乗せて飛行する計画で、将来的には宇宙旅行などにもこの宇宙船を活用したいということです。こうした宇宙旅行の着陸地点としても、大分空港が利用される可能性があります。

宇宙船は全長9メートル 翼を持ち飛行機のような形