【検証】「汗冷え」はこんなに寒い!サーモカメラで比べてみた - 釣りの実験ラボ|Honda釣り倶楽部|Honda
寒い季節の釣りには欠かせない防寒対策。アウトドアの世界では早くから機能的なウェアによる重ね着が提唱されてきましたが、最近はカジュアル衣料品にも暖かさをうたう下着が増えています。それらに違いはどれくらいあるのか? 実際に検証してみました。
釣りにまつわる旬のテーマや普遍的なノウハウを、実験や観察で検証するコーナーです。経験豊富で世界を釣り歩くベテランアングラー・丸橋英三さんが見どころを解説します。
カジュアル衣料品でも大丈夫?
やってきたのはマグロの町、神奈川県三浦市にあるマグロ卸会社「三崎恵水産」。安全に配慮したうえで、特別に業務用の冷凍庫を使用させていただいた
シーバスフィッシングにはまり中の新人Labo部員K。冬の夜も自分なりの重ね着で釣りに出かけている。冷凍庫内はマイナス45℃! 濡れたタオルが凍って立つ
※今回の検証は安全な施設使用法のレクチャーを充分に受け、特別な許可を得て実施しています。凍傷などの重大な事故の恐れがあるので、安易に真似ることは絶対にしないでください。
比較したウェアはこの3つ
アウトドアでの「汗冷え」状態を再現し、極寒の冷凍庫へ。
いざ、観察を開始!
カジュアルウェアと本格アウトドアウェア、それぞれのレイヤリングで冷凍庫に入り寒さを体感
乾いた状態と濡れた状態で、それぞれのウェアで感じる冷え具合の違いをチェック!(3:28)
3種類の下着をベースに重ね着をして冷凍庫に入り、続けて下着を濡らしてから同じように冷凍庫に入ったところ、肌面に接する下着の温度(冷え感に影響)に大きな差が出た。
※それぞれのウェアで、「汗をかいていない乾いた状態」「汗をかいて下着が濡れた状態」の2パターンでマイナス45℃の冷凍庫に入り、その影響をサーモカメラで測定した。
A:KのカジュアルウェアⅠ(下着は綿混紡のTシャツ)
冷え込み度合い(①-②)
-15.9℃
B:KのカジュアルウェアⅡ(下着は綿混紡の機能性長袖)
冷え込み度合い(①-②)
-15.4℃
C:専用アウトドアウェア(下着はメッシュ構造の高機能化繊)
冷え込み度合い(①-②)
-11.1℃
カジュアル系のウェアと専用アウトドアウェアでは、汗をかいたあとの肌面に接する下着の濡れ感が大きく違い、冷え込み度合い(乾いている状態の肌面との差)も4.3~4.8℃の差が付いた(マイナス45℃の冷凍庫に5分間入っていた場合)。
冬の釣りは思っている以上に汗をかく。まずはその点を押さえたい
※このコンテンツは、2022年1月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。