スノボ銅・心椛は現役JK 学校では転ぶけど北京では“転ばず” 普段通りの快挙を恩師祝福
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13コメント13件自撮りをする村瀬心椛(撮影・小海途 良幹)
◇北京冬季五輪第12日・スノーボード女子ビッグエア(2022年2月15日 首鋼ビッグエア競技場) 「本当に普通の子。クラスにいても、本当に凄い選手なの?と不思議に思うくらい。変なところでつまずいて転ぶしね(笑い)」 岐阜第一高で村瀬の担任、そしてスキー部顧問を務める安藤聡教諭(57)が語る日本女子最年少メダリストは、等身大の女子高生だ。在籍するクラスは硬式野球やバレー、ラグビーなど同校が強化に力を入れる部活動に所属する生徒が集まる。春から夏にかけてのオフシーズン以外はほとんど学校にいない村瀬だが、「全く浮いていないし、めちゃくちゃ(みんなと)仲がいい」と様子を語る。 元々は器械体操が専門の安藤教諭。部活では一緒にトレーニングを行う女子ラグビーの選手にウエートトレなどの最大重量では勝てないというが「その分は回数で対抗する。通常の部活が終わった後にコソッと来て“居残って練習していいですか?”と聞いてきたり。とにかく負けず嫌い」と語る。何より目を引くのが自分の体をコントロールする技術。非力ながら「勘や空中で回ったりひねったり、そういう感覚は凄くいい」と舌を巻く。 昨年10月にはスイスでのW杯で初優勝を果たした後、一時帰国して1週間だけ登校。たまたま時期が重なった文化祭では、出し物のダンスも一緒に踊ったという。再び海外を転戦する直前、同級生から渡されたのがメダルのように首から掛けられる形にアレンジされた寄せ書きの色紙。村瀬は泣いて喜んだといい、安藤教諭も「自分の滑りをすれば結果はついてくるよ」と伝えて送り出したという。 同校はモーグル男子で銅メダルを獲得した堀島行真の母校でもある。偉大なOBに勢いをもらった在校生が続いた。
最終更新:スポニチアネックス